■2021.3.15号 No391
見通しの悪い交差点は
2段階一時停止の励行を
  ATU東京組合員共済の2019年度給付において、指定場所一時不停止違反は76件と上位となっています。コロナ禍、運送収入の激減で一時停止を怠り進行してしまう事案が増加しています。そうした心理状況で営業を続けると重大事故につながる恐れが増大。また、交差点の向こうに警官が取り締まりをしています。
 垣根などで見通しの悪い交差点の一時停止は、停止線手前で停止。徐行してもう一度安全確認で2段階一時停止は、交差点事故を防ぐためには大変重要です。
 2011年4月の金曜日深夜24時20分頃にA交通のXさんは、新宿から杉並区久我山の友人宅までの乗客を同乗して目的地を探していました。Xさんは、慣れない住宅街で深夜であることから目的地を探すことに夢中となり前方確認が不十分で交差点に進入。吉祥寺南町までの乗客をお送りする、B交通のYさんが交差点にさしかかったときにXさんの車両の左側に衝突しました。Yさんは、双方の乗客救護のために救急車を手配し警察に通報しました。
 事故現場調査終了後に警察署へ向かう途中、YさんはXさんに何故交差点の一時停止をしなかったのかを問い合わせたところ「乗客の友人宅を探していて一時停止の標識を見落とした。それと早く客を降ろして桜上水の最終電車に間に合わせるために焦っていた。金曜日なのに東日本大震災後の影響で最終電車が終わると、その日は一人も乗せられないんだ」と本音を語りました。Yさんは、Xさんに「A交通は道交法闘争の伝統的な組合だ。組合を頼らないとこんな時期に会社から解雇されるよ」と、組合へ相談するように勧め別れました。
 事故後Yさんは、組合に未加入であったことから組合へ相談せず放置し、事故で9点が加点され免許停止と会社から解雇されてしまいました。Yさんは、運送収入の確保の焦りから一時停止を怠り人身事故に至りました。
 コロナ禍で運送収入が激減している現在と通じる内容となっており、2種免許保有の私たちタクシー乗務員は、一時停止の2段階停止を日常的に心掛け、無事故・無違反を貫きましょう。
【南部ハイタク道対部】