■2019.6.15号 No363
安全運転を貫く自覚を持って
1.2秒で車は17m進む
 車を運転中の「ながら運転」には、以下のようなことがあげられます。@スマートフォン・携帯電話など何であれ、通話や通信、あるいは画面に視線を向ける。Aテレビ・オーディオやエアコン・カーナビの注視や操作、また新聞、雑誌、書籍、仕事関係の書類、業務日誌などに視線を向ける。B飲食、喫煙、化粧、会話。C助手席や後部座席の人に意識を向ける。D運転とは直接関係のない周囲の景色などに視線や意識を向ける。また、視線を向けなくても、運転以外のことに意識をむけたり奪われることです。
 なお「運転中」とは、道路上や赤信号で停止している時も含まれます。
 携帯電話使用は、たとえハンズフリー電話であっても、事故の確率が大幅に上がる(反応時間が大幅に伸びる)との研究報告もあり、シドニー大学の調査報告では、携帯電話の手持ち使用では事故リスクが4・9倍、ハンズフリーでも3・8倍と、事故リスクが大幅に上昇することが示されています。
 喫煙では、タバコに火をつけたり火を消す、あるいは火のついたタバコを落とし、慌てて拾おうとして気を取られ、事故を引き起こした例もあります。喫煙の際の脇見時間を計測したところ、1秒〜1・2秒ほど脇見しており、時速50キロでの1・2秒の脇見では約17m走行することから、追突事故の回避や子供の飛び出しには対処できないとされています。
 警察庁の調べでは、運転中にスマホや携帯電話を使用したことが原因で発生した交通事故は、2016年では1999件で、うち27件は死亡事故でした。
 自動車の運転により、人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(自動車運転処罰法)違反で、2018年3月、スマホの地図アプリを見ながらの高速道路上の運転で1人が死亡、4人が負傷した交通事故の裁判では、求刑を上回る量刑が言い渡されています。
 タクシーはお客様を探したり、交通情報の確認など典型的な「ながら運転」です。私たちは以上の事柄を踏まえて、安全運転を貫く自覚を持ち、安心・安全運行に努めましょう。
【東京地連・道交法対策委員会】